脳のひろば 2024年4月号

ビジョントレーニングと粗大運動の関係

 

 

こんにちは。

こどもプラス川越 南大塚教室です🌷

 

今回の「脳のひろば」では、「視覚と運動」についてお話ししたいと思います。

 

 


 

 

【目が使えていない子の特徴は?】

 

 

まず、ここで述べる「目が使えていない」というのは、いわゆる「視力」の問題ではありません。「見えてはいるけれど、その情報をうまく使えていない」という現象を意味します🙄⚾ 例えば、飛んできたボールをキャッチする時、ボールの軌道を目で追いながら、どのあたりに飛んでくるのかを予測し、その地点に自分の体を持っていきます。この時「視覚情報」と「体の動き」はうまく協調しているのです。

 

これがうまくできないと、いわゆる「不器用な子」となりうるのです。

 

また、学習面でも、例えば「黒板の文字をノートに書き写す」、「漢字を覚える」など、視覚に頼りながら学習する場面はとても多いとされています✏📖 漢字を使う国では、アルファベットのみを用いる国よりも、視覚に頼って記憶する傾向が高いという報告もあります。

 

このように、視覚情報と発達障がい・学習障がいの関係はとても深いといえます。

 

 


 

 

ビジョントレーニング、眼球運動にはどのような種類があるのか】

 

 

ここで、「ビジョントレーニング」を紹介します。

 

 

「ビジョントレーニング」とは、動体視力や視覚認知など、視覚による認知機能を向上させるトレーニング全般を指します。もともとはアメリカ空軍のパイロットが行う視機能訓練として始められたようですが、徐々に、スポーツ選手のトレーニングなどにも取り入れられるようになりました。さらに、1980年代頃からは、発達障がいへのトレーニングに応用されるようになり、現在は学習障がいのみならず、ADHD(注意欠如多動性障がい)などのお子さんに対する療育でも応用されるようになってきています。

 

 

具体的には、首・顔の向きを変えずに、眼球の動きだけで上下左右のものを見る(眼球運動・追視)、ホワイトボードにランダムに書かれた数字を、1から順番に探してタッチする (視覚と体の協調)…などです。「ビジョントレーニング」というと、何か特殊なトレーニングのようなイメージがあるかもしれませんが、これらのように手軽に取り入れられるものもたくさんあります。

 

 

さらに大きな枠組みでいうと、ボールを使うスポーツや運動遊びは、全てビジョントレーニングともいえます。先ほどのボールをキャッチする例のように、球技のほとんどは「視覚情報を脳で適切に処理しながら体を動かす」ことが必要とされるからです。

 

 


 

 

●視覚と柳沢運動プログラム

 

 

当社で取り入れている柳沢運動プログラムは、「運動」でありながら、「視覚」をはじめとする「感覚」にもさまざまな刺激を与えるように工夫されたプログラムです。当プログラムの開発者である栁澤秋孝教授は、脳活動を研究し、幼児期の運動遊びが脳の前頭前野に好影響をもたらすことを実証しています。例えば、「柳沢運動プログラム」の「ひらひらキャッチ」は、「大人が高く投げたタオルハンカチを子どもがキャッチする」というシンプルな運動遊びですが、タオルハンカチは、ボールとはまた違った落下の仕方をするので、視覚で情報を捉える能力と、それに合わせて体を動かす能力の協調が強化されることが期待できます。

 

 

子どもが楽しく遊びながら運動することで、基本的な身体能力が習得できるだけでなく、視覚情報と体との協調を円滑にし、発達障がいや学習障がいのお子さん達に良い効果をもたらすことが期待できるプログラムです。

 

 

 


 

 

 

柳沢運動プログラムの効果

 

 

教室で採用している運動遊び

『柳沢運動プログラム』は、

頭からお尻、そして手や足の先まで

全身を余すところなく使った動きで構成されています🤸

 

たとえ小さな成功でも、

運動を通して経験した確実な進歩は

「自己肯定感」の獲得につながります。

「柳沢運動プログラム」は、

運動の発達を促すだけでなく、

お子さんの「自己肯定感」を高めることにつながる

運動遊びなのです!

 

 

 

 

 

今回のお話の、さらに詳しい解説や

柳沢運動プログラムについては

こちらの画像からもご覧いただけます🤗

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