作業療法士による発達支援コラム 2026年10月号

ビジョントレーニングで「見る力」を育てよう

 

こんにちは。
こどもプラス川越 南大塚教室です🎃

「黒板の文字をノートに写すのに時間がかかる」
「文章を読む時に、どこを読んでいるのか分からなくなる」
「ボールをうまく目で追えない」

このようなお子さんの困り感には、目から情報を取り入れ、理解し、体の動きにつなげる「見る力」が関係していることがあります。「見る力」は、学習だけでなく、運動や遊び、身の回りのことなど、日常生活の様々な場面で使われています。

今回は、「見る力」を育てるビジョントレーニングについて、基本的な考え方や療育・ご家庭で取り入れやすい方法をご紹介します。

 


 

ビジョントレーニングとは

ビジョントレーニングとは、目を動かす力や、見た情報を捉える力、見たものに合わせて体を動かす力など、「見る力」に働きかけるトレーニングです。

例えば、黒板の文字をノートに写す時には、黒板とノートへ交互に視線を移し、文字の形や位置を捉えながら手を動かします。また、ボールあそびでは、動いているボールを目で追い、その位置や速さを捉えながら、タイミングを合わせて体を動かします。

このように、普段何気なく行なっている活動にも、「見る」力が使われています。

 


 

「見る力」を支える目の動き

ものを見る時には、目的に合わせて様々な目の動きを使っています。
代表的なものに、次の3つがあります。

追従性眼球運動
動いているものを、視線でなめらかに追う動きです。
ボールなど、動くものを見る時に使われます。

跳躍性眼球運動
ある場所から別の場所へ、素早く視線を移す動きです。
黒板とノートを交互に見る時などに使われます。

輻そう・開散運動
見るものとの距離に合わせて、両目
の向きを調整する動きです。
近くのものや遠くのものを見る時に使われます。


こうした目の動きを組み合わせながら、私達は必要な情報を目から取り入れています。

 


 

「見る力」に苦手さがあると?

例えば、
● 文字や図形を捉えることが難しい
● たくさんのものの中から必要なものを見つけるのに時間がかかる
● 見たものに合わせて体を動かすことが難しい
などの様子が見られることがあります。

ただし、同じような様子が見られても、その理由はお子さんによって異なります。
「できない」と捉えるのではなく、「どこで難しさを感じているのかな」という視点で、お子さんの様子を丁寧に見ていくことが大切です。

 


 

遊びながら「見る力」を育てよう

ビジョントレーニングというと、特別な道具や難しい課題をイメージするかもしれませんが、身近な遊びや活動の中でも「見る力」を使うことができます。

数字探し・線つなぎ
プリントの中から数字を順番に探したり、同じ絵を線でつないだりします。たくさんの情報の中から目的のものを探したり、視線を移しながら手を動かしたりする経験につながります。

素早く壁タッチ
壁に色の異なるマークを貼り、「赤」「青」など、伝えられた色を見つけてタッチします。目的のものを探して見つけ、その位置に合わせて手を伸ばすことで、見た情報と体の動きを結び付ける力を使います。

風船ポンポン
風船を床に落とさないように、手で繰り返し上へ打ち上げます。ゆっくりと動く風船を目で追い、その位置や高さに合わせて手を動かすことで、動くものを目で追う力や、目と手を協調させて動かす力を使います。風船はゆっくりと動くため、動くものを目で追う練習として取り入れやすい遊びです。

 


 

柳沢運動プログラムでの活用

柳沢運動プログラムの運動あそびにも、「見る力」を使う動きが多く含まれています。

例えば、ポイントジャンプでは、フープの位置や距離を目で確認し、フープの中に着地するように両足でジャンプします。

また、大縄跳びでは、動いている縄を目で捉えながら、タイミングを合わせてジャンプします。

 


 

ビジョントレーニングを取り入れる際に大切なこと

ビジョントレーニングは、お子さんの様子に合わせて、無理なく取り入れることが大切です。

作業療法では、お子さんがどのような場面で困っているのか、その背景にどのような苦手さがあるのかを考えながら、一人ひとりに合った支援方法を検討します。

ビジョントレーニングも同様に、お子さんの発達段階や得意・苦手に合わせ、取り組みやすい課題から始めましょう。また、ビジョントレーニングは、プリント課題だけでなく、遊びや運動の中にも取り入れることができます。お子さんが興味を持てる活動を取り入れながら、楽しく続けられるよう工夫していきましょう。

「できた」という経験を積み重ねながら、お子さんが楽しめる方法で、日々の生活や遊びの中に取り入れていきましょう。

今後も、療育やご家庭で役立つ情報を分かりやすくお届けしていきます。引き続きお読みいただけましたら幸いです。

 


 

柳沢運動プログラムの効果

 

 

教室で採用している運動遊び

『柳沢運動プログラム』は、

頭からお尻、そして手や足の先まで

全身を余すところなく使った動きで構成されています🤸

 

たとえ小さな成功でも、

運動を通して経験した確実な進歩は

「自己肯定感」の獲得につながります。

「柳沢運動プログラム」は、

運動の発達を促すだけでなく、

お子さんの「自己肯定感」を高めることにつながる

運動遊びなのです!

 

 

 

 

 

今回のお話の、さらに詳しい解説や

柳沢運動プログラムについては

こちらの画像からもご覧いただけます🤗

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