作業療法士による発達支援コラム 2025年8月号

お子さんのO脚について

 

こんにちは。

こどもプラス川越 南大塚教室です🍨

日々の療育の中で、お子さんの歩き方がふらついていたり、両膝がつかない立ち方をしていたりする様子を見かけたことはないでしょうか。今回は、そうした状態の一つである「脚」についてご紹介します。

 


 

O脚とは

 

O脚とは両膝が外側に開き、足を揃えて立った時 に、膝と膝がくっつかない状態を指しています。乳幼児期には多くのお子さんに見られ、生まれつきO脚であることも珍しくありません。特に1~2歳の時期にO脚の傾向が強く見られ、2歳半頃から徐々にまっすぐな脚になっていくことが一般的です。

 

かし、3歳を過ぎてもO脚が目立つ場合には、別の要因が考えられるため、整形外科などでレントゲン検査を受けるなど、専門機関への相談が必要です。

 


 

O脚の判断方法

 

簡単なチェック方法として、足を揃えて立ち、膝と膝の間に指が2本以上入るかど
うかを確認します。もし3歳以降もO脚の状態が続いている場合は、早めに医療機
関を受診しましょう。

 

 


 

 

対応策

●環境を調節する

✅転倒しやすいお子さんにはヘッドギアの着用を検討し、頭部を保護します。

✅床にはクッションを敷き、テーブルの角には緩衝材を取り付けましょう。

✅足裏が床に着きにくく、つま先立ちになりがちな場合は、こまめな休憩も取り入
れて疲れを防ぎます。

 


 

 

●トレーニング

1.縄越えカンガルー

①地面に間隔を空けて縄を3本ほど置き、障害物に見立ててジャンプします。

②ジャンプする際は両膝をしっかりつけ、両足で着地することを意識します。

③縄を踏まないよう、膝を深く曲げて両手を前に振りながら大きく跳びましょう。

 

2.お使いカンガルー

①両膝にボールを挟んでジャンプします。

②ボールを落とさないようにしながら前方へジャンプし、慣れてきたらジグザグにも挑戦します。

③常に両足での着地を意識します。

 

3.足を外に開く運動

①片足立ちになり、もう一方の足はまっすぐに伸ばします。

②転ばないように気をつけながら、股関節を外側に開きます。

③準備運動として取り入れましょう。

 

4.ボール潰し

①仰向けに寝て、両膝の下にボールを入れて押し潰します。

②5秒間押し潰す動作を、10回×3セット行ないましょう。

 


 

今回は「O脚」についてご紹介しました。
3歳を過ぎてもO脚の状態が続いている場合は、専門の医療機関にご相談いただくと安心です。また、遊びや運動の中で転倒などのリスクを軽減する配慮も重要です。

今後も本コラムでは、作業療法士の視点から、療育や発達支援に関する情報をお届けしてまいります。

 

 


 

 

柳沢運動プログラムの効果

 

 

教室で採用している運動遊び

『柳沢運動プログラム』は、

頭からお尻、そして手や足の先まで

全身を余すところなく使った動きで構成されています🤸

 

たとえ小さな成功でも、

運動を通して経験した確実な進歩は

「自己肯定感」の獲得につながります。

「柳沢運動プログラム」は、

運動の発達を促すだけでなく、

お子さんの「自己肯定感」を高めることにつながる

運動遊びなのです!

 

 

 

 

 

今回のお話の、さらに詳しい解説や

柳沢運動プログラムについては

こちらの画像からもご覧いただけます🤗

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