てんかんとは
こどもプラス川越 南大塚教室です🎍
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今回はてんかんについてお話します。
てんかんとは「慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮するために、脳の発作性の症状が反復して起こるもの」と定義されています。てんかんは約100人に1人の有病率で、全世界で約5000万人のてんかん患者が存在するといわれており、決してめずらしくない疾患です。発症のピークは乳児期と思春期で、18歳までの発症が約80%を占めると考えられています。
てんかんは、発症の原因によって大きく2つのタイプに分けられます。それが、特発性てんかんと症候性てんかんです。特発性てんかんは、発作の原因となる病変が見られず、原因がはっきりと分からないもの。症候性てんかんは、脳の疾患にともなって発作が繰り返されるものです。
てんかんの原因となる脳の病変には、さまざまなものがあります。例えば、脳血管障害や外傷、脳腫瘍、認知症などです。また、これといって病変がなくても、脳が電気的乱れに過敏に反応して興奮しやすいといった体質的な傾向も原因になると考えられています。
てんかんと脳の関係
それでは、なぜ脳の電気的な乱れが過敏になるとてんかんは起こるのでしょうか。
人間の体には神経が張りめぐらされており、その神経の中を弱い電気信号が通ることでいろいろな情報を伝達しています。例えば、目から入った情報は神経を通じて脳に伝達されており、「手を挙げる」「歩く」といった命令を脳から体に伝達しているのも神経です。通常、脳の神経細胞は規則正しいリズムで調和を保ちながら電気的に活動しています。この活動が突然崩れて、激しい電気的な乱れ(過剰な興奮)が生じることによって起こるのがてんかんです。つまり、通常よりも脳が受け取る情報や脳から体に伝えられる情報が過剰になることで、発作が起きてしまうということです。
激しい電気的な乱れの起こり方は、大きく2つに分けられます。脳の深部である脳幹部に乱れが起きる全般発作と大脳皮質の特定の領域から始まる部分発作です。はじめから脳全体に過剰な電気的乱れが起こる全般発作では、突然倒れて体をガクガクけいれんさせたり、意識を失ったりします。特定の領域から始まる部分発作では、電気的乱れの始まる領域が担っている脳の働きに応じて、感覚に異常が生じたり勝手に体が動き始めたりと症状の現れ方は様々です。
てんかんへの理解
てんかん発作の一般的な理解は「突然倒れて体をガクガクさせる」といった全般発作のイメージがあると言われていますが、意識消失やけいれんを伴わない発作もあります。てんかんは、患者の年齢や原因、治療状況によってさまざまな症状を引き起こすことから、それを理解する過程はとても複雑です。その複雑さから、てんかんについて理解し、いつ起こるか分からない発作にしっかりと対応できる人は少ないと思います。
それでは、発作が起きた時に私達はどのように対応すれば良いのでしょうか。多くの発作は一時的なものであり、数分以内で治まると考えられています。また、意識消失があった場合でも、てんかん発作と分かっていれば救急車を呼ぶ必要もありません。発作が終わるまで安全を確保し、見守ることが大切です。
つまり、周囲がてんかん発作についてしっかりと理解していれば、安心して対応ができるということです。実際にてんかんに対する正しい知識と認識はてんかん治療の成功に直結し、家族が正しくてんかんを理解することで抑うつ症状が軽減し、抗けいれん薬を正しく使用できるようになることが分かっています。
また、原因や発作が起こる部位によって異なるものの、小児期に発症したてんかんの70~80%は適切な治療によって発作を抑えることが可能になる場合があります。てんかんへの適切な対応や治療には、てんかんに対する周囲の理解が大切だと言えます。
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